治療を施すにあたり、何もしなかったらどうなるのか?
という事を基準にして進めていきます。それを予後と言います。
例1. 虫歯。C0,1程度なら再石灰化の可能性も。C2以上で最悪数年後抜歯選択まで悪化。
例2. 風邪。最悪命を落とす病気。たいてい長くて2~3週で完治。
(最近は“何かをしなくてはならない”という風潮で、「しばらく様子見」「放っておいても治る」がなかなか言いづらいのも確か。)
それを実験した方がいらっしゃいます。先に出した3つのそれぞれの治癒率は…
スプリント :40%
咬合調整 :30%
投薬 :その場だけの患者さんがあまりにも多い為、計測不能だそうです。
何もしない:72%
生活指導のみ(原因不明という訳ではなく、原因は判っているけど“あえて”何もしなかった)
…自然治癒力がそれ程優れているのか、慣れてしまったのか、その数値が何をさすのかは解りません。スプリント、咬合調整を“したから”治ったのか?スプリント、咬合調整を“したにも関わらず”治ったのか?何もしなくて結局治らなかった28%の人はスプリント、咬合調整しても治らないのか?同じ人ではなく、あくまでも数値。それでも考えさせられる数値です。
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