富田歯科医院｜愛知県稲沢市祖父江町｜歯科、小児歯科、ホワイトニング

1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到着（旧表記：新大陸発見）
喫煙という奇妙な風習（宗教的儀式）をヨーロッパに持ち帰ります。
スペイン同様、大航海時代の主役ポルトガルもアメリカ大陸に足跡を記し喫煙の習慣を知ります。他のヨーロッパ各国へは、主にこの両国を介し16世紀半ばから後半にかけ次々に伝えられました。
日本へは1543年、種子島に鉄砲伝来とともに上陸します。

ある部族の宗教用具で、トランスを得るための古来の道具。
他国の一般人が嗜好品として楽しむなんて、なんて罰当たりな・・・とも読める喫煙風習の世界への拡散史。

非喫煙者にとって『喫煙者と同じ部屋に1日1時間いること』は、『アスベストを使ったビルに20年間いる』より
100倍以上も肺癌になる可能性が高い。
http://www.kin-en.info/newsletter07.html　禁煙情報センター

アスベスト使用住宅に住み続けて死亡する生涯リスクは10/10万、
非喫煙者が家庭の受動喫煙で死亡する生涯リスクは15000/10万
http://www.anti-smoke-jp.com/x5kdoui.htm
受動喫煙は環境基準の5000倍の致死リスクを持つ

なんだアスベスト被害って言うほどの事無いじゃん。コレが私の感想です。
『今話題の“あの”アスベストよりも喫煙は害のあるもの』と叩きたいのでしょうが、喫煙の生涯リスクも少し前の報告では500だったはずですが、年々数字が大きくなってます。作為的なものを感じたり感じなかったり。

日本での歴史は400年程度の舶来品。嫌煙家は蔑みます。
この400年間、知ってか知らずか嗜好品として扱い携わってきた人々。
日々進化、巧妙化してきた喫煙具に施された装飾は、まさに工芸品。
その職人の費やした歴史、技術の全否定は私にはできません。
あれはあれ、これはこれ。心に棚を作って楽しんでみませんか？
 

昔話。『歯科医師が行う禁煙支援』について講習会を開催しようという流れがありました。担当者は喫煙者と非喫煙者から一人づつ。私ともう一人。
コンセプトは従来の『非喫煙者の非喫煙者による非喫煙者の為の講習会』『喫煙者撲滅キャンペーン』からの脱却。
好評でしたよ。差別が無いって。しかしそれが失敗（？）でした。
後日、予算が余ったから資料製作しようという話が出ました。担当は私。
その講習会から禁煙を開始していた私。数ヶ月が経過していました。
パッと沸いた仕事で期限は年度末という強行スケジュール。
通常の診療もありますので作業は連日深夜まで。
禁煙中は仕事量を増やしてはいけません。ストレスを溜めてはいけません。睡眠時間をしっかりとりましょう。真逆の生活が続きます。
仕上がりは締め切り当日の早朝だった事を記憶しています。
仕事上がりの夜明けの一服。目にしみました。
愛知学院大学歯学部の学生さん、稲垣教授の講義で使用されている資料、ソレは私の健康と引き換えに製作されたモノです。

【ニコチンの作用】
1. 基礎代謝、特に脂肪代謝を刺激し、脂肪の分解を促し甘味がある食物に対する食欲を抑制します。いわゆるダイエット効果です。
2. 気分転換ができる。
・ニコチンの持つ精神活性作用によるもの。
・長期間にわたる喫煙行動による条件反射（クセ）。不快な事、イライラなどストレスを感じた時、喫煙で気分が変わったという過去の経験からの行動。
・血中ニコチン濃度の低下によるニコチン離脱由来の不快な症状の解消。
3. 肺の求心性神経を刺激、運動ニューロンの抑制によって“一部の”筋肉を弛緩させ緊張感を和らげ、気分的にリラックスした感じになります。
4. 集中力を高め、パフォーマンスの向上。頭がスッキリする。
ニコチン離脱症状を改善するに過ぎないという説明もあります。
5. 陶酔感、満足感を覚える。気持ち良くなれる。
ニコチンにより促される神経伝達物質ドパミンの脳内での遊離の増加。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（参考：日本薬剤師会雑誌　第53巻）
・・・麻薬で言われている事ばかりですねぇ

その人の喫煙が『ニコチンに依存した喫煙』なのか、それとも『非依存的（習慣的・口寂しい・癖）な喫煙』なのか。
それを調べることで、より効果的な禁煙方法を導き出します。
依存度が高ければ『ニコチン置換療法』を。
依存度が低ければ『非ニコチン置換療法』を行う事でより確実にそして何より、楽に禁煙が可能となります。

サプリメントはご存知ですか。不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養補給を補助することや、ハーブなどの成分による薬効の発揮が目的である食品で、栄養補助食品とも呼ばれ略称はサプリ。
喫煙者は喫煙により生じた活性酸素を打ち消すためビタミンCを消費しますので、慢性的にビタミンC不足です。
そこで、サプリを有効利用しませんか？となるわけですが、せっかく摂るなら他の種類も・・・というのが人の性。
喫煙者のβカロチン摂取と肺癌発生についての関係の報告があります。
ご注意下さい。

『タバコを吸う人はかっこいい』から『タバコを吸う人はかっこ悪い』へ。
嫌煙運動の影響？健康意識ではない何か逸脱したモノを感じます。

確かに『“格好良く”喫煙できる人』が少なくなりました。
色気がない？吸い方が汚い。確かに、うん。『かっこ悪い』の・・・かな？
 

【非ニコチン置換療法】
ニコチン依存有る無し関係なく、ベースとなる禁煙法です。
“吸いたい”という欲求は1～3分。その間をどう紛わすかです。

●口中に温度刺激（氷・お茶）を与えると気分転換やリラックスができます。
●軽く頬を叩く、掌を圧迫するなど“無害な軽い痛み”で紛わせます。
●ハブラシ、ガム、酢昆布などで口寂しさを紛わせます。
●体操、ウォーキング、部屋の掃除など体を動かします。
●深呼吸とリラックス法（ヨガ、気功、●●テラピー）を習得しましょう。
●野菜を食べます。効果：イライラ抑制、便秘解消
●酒席を避けます。酒は自制心を弱くします。2週間は飲み会禁止です。
●タバコの匂いに引き寄せられないようにパチンコ、喫茶店は禁止です。
●気楽に禁煙時間の延長を続けます。もう１分、この番組終わるまで・・・。

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